今回はその原因についてですが。。。
ようやく穏やかな春の陽気となってきた今日この頃ですが、この数日の間に、金(プラチナも)が急落しています。純金インゴッドの基準価格が金曜日の時点で、5,197円だったものが、月曜日は4,943円、そして火曜日は4,325円とわずか2営業日の間に実に872円も下げるという、これまでちょっと経験したことのないような異常事態となっています。
今回の急落の原因としては
財政難のキプロスをはじめ、各国・地域の中央銀行が金を売却する観測が出てきた
→ 金の流通量が増えるため、相場が下落する
中国のGDPの伸び率が予測を下回った
→ 中国からの宝飾、投資両面での金需要が減速する
割高感のあるドル建て金価格に対する反発
→ 米国経済が上向きでドル高が進む中、その割りにドル建ての金価格が高いことへの嫌悪感
米国連邦準備制度理事会(FRB)が追加の量的緩和の幕引きを議論し始めた
→ 量的緩和が終了すると、投資家の資金の安定的な置き場所となっていた「金」から資金が引き上げられ、他の金利を生むものに流れる。
などといわれていますが、それにしてもこれほどの極端な値動きに対しての理由としてはたいしたことないような気がしますが(^^;)。結局、投資家の心理で、売りが売りを呼ぶという一種のパニック的な状態の中で相場の急落が起きたものだと思います。しかも日本では、同時に大きく円高に触れたことも下落を増長させた原因になっています。
これまでの金価格がちょっと高すぎた感じもありますから、多少の反発はあるにしてもしばらく低迷が続くかもしれません。ただ、一般消費者にとっては、逆に金製品が安く買えるようになりますから、品物を買いたい人にとってはチャンスかもしれません。
我々にとっては、昨日買い取った金が、今日には赤字になるという厳しい状況にありますが(^^;;)、今現在、ようやく下げ止まった感じですね。明日はどうなるのか。目が離せません。
この一週間のドル建ての金の動き。急落した後、今現在、少し戻してきましたね。