背戸峨廊(気ままにブログ)

熊谷質店

久々に背戸峨廊へ行ってきました

背戸峨廊(2013/7/31)

もう7月も終わりですね。ろくに晴れ間も見えないような天気の中で、貴重な夏の時間が過ぎてしまうのが残念です。

仕事用のパソコンを新しくしたり、新しい看板の図案を考えたりと、ばたばたしている間にすっかりブログの更新が遅れていました(^^;)。前回ブログを書いたちょうど1か月前は金が下降の一途をたどっていた感じでしたが、7月に入って何とか下げ止まり、現在はその頃より250円ほど値を戻しております。この辺で当面落ち着いていきそうな感じはあります。

さて、震災の後閉鎖されていた、いわききっての名勝・背戸峨廊ですが、今年の4月より一部入山ができるようになりました。

http://www.city.iwaki.fukushima.jp/mimiyori/007249.html

ということで個人的には6年ぶりぐらいになりますが、久々に行ってみました!

地元の方には蛇足な情報かもしれませんが、背戸峨廊はJR磐越東線・江田駅のそばにある、いわき屈指の景観を誇る渓流沿いのハイキング(沢登り)コースです。大小様々な滝が次から次へと現れ、途中からは梯子や鎖場などがたくさん登場し難易度が上がるため、あまりお気楽な気持ちでは行けませんが、最初の大きな滝であるトッカケの滝までなら、比較的楽に進むことができます。

いわき駅付近から車で30分程度で行けますので、気軽に大自然の渓流を楽しむことができます。私は小さい頃から何度も来たことがあるのですが、冬に来たときに足を滑らしあわや滝つぼに飲まれそうになったこともあります。なので、今回1人で行った時には、いまだにちょっぴり緊張感がありました(^^;;)。

電車で行くと本数が少ないため大変だったりしますが、車で行くと楽です。国道399号線から県道に入り、江田駅を過ぎたあたりで「背戸峨廊」の案内板があるので、そこを右に入り幅の狭い山道を行きます。3分くらいでトイレなどもついた20台程度停められる駐車場につきます。

今回は日曜日でしたが、8時前に到着したときにはまだ誰も来ていませんでした。鳥のさえずりと川のせせらぎの音しか聞こえない静寂さが心地いいです。ルートを書いた看板も健在でした。

現在入れるのはトッカケの滝までです。片道30分程度でしょうか。でも今の状況の中トッカケの滝まででも入れるようになったのは素晴らしいことだと思います。早速、沢へ向かって進んでいきます。この日は久々に晴れていて、木漏れ日がきれいでした。

少し歩くと、すぐに沢に着きます。沢は水の流量が多くなかなか迫力があります。起伏に富んでいて、歩いていても飽きがこないです。

背戸峨廊という名称は、郷土の詩人・草野心平が名づけたものです。背戸はかくれた所、峨廊には美しい岩肌という意味があるそうです。沢沿いを歩くと切り立った岩壁も見えて、その名前がしっくりくるのが分かります。背戸峨廊には見所各所に名前が付けられていますが、それらもすべて草野心平が命名したもののようです。

道中特に危険なところはありませんが、結構滑りやすいところがあるので、足元には注意が必要です。きちんとした靴を履いていった方がいいでしょう。30分弱歩くと、今回の終点、トッカケの滝が見えてきます。トッカケとは、とっかかりみたいな意味で、一番最初の滝ということで命名されたようです。

最初の滝ではありますが、落差は背戸峨廊の中では一番大きく、流れ落ちる水の量も多いためダイナミックな光景が楽しめます。

現在は入れませんが、この滝の横に長い梯子がかけてあり、これを登っていくと次の滝へと進むことができます。滝を登った上の方は、結構危険なところも多く、最後の三連の滝まで緊張感のあふれるコースが続きます。いつかまた上まで入れる日が来るのを期待しながら、来た道を引き返します。途中岩壁にイワタバコの花がひっそりと咲いていました。

沢沿いの帰り道、自分のように滝を見にきた人と今日初めてすれ違いました。その先ではいつのまにか釣りをしている人もいました。。。