新川緑地公園(気ままにブログ)

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一度歩いてみてください

新川緑地公園(2013/8/14)

8月14日。本町通りは静かで、時折、じゃんがらの音色だけが聞こえてきます。いわきのお盆ですね。

それにしても毎日、暑いですねえ。この近所も、涼しい季節には朝、ウォーキングしている方なども見かけるのですが、最近はこの暑さですから、すっかり見かけなくなりました(^^;)

ということで、今回は、夏でも意外と涼しく、何とかウォーキングできそうな、近場の公園、新川緑地公園をご紹介します。

新川緑地公園は、国道6号線と新川の間に平行して作られている長さ2kmにも及ぶ公園(緑道)です。 この公園には実に様々な木が植栽されており、場所場所で木の種類もだいぶ変わってきますから、歩いていても景色に変化があり、あまり飽きがきません。

一番西側、(旧)尼子橋に関する石碑がある場所からスタートします。スタート地点そばに夏の風物詩サルスベリの花が咲いていました(左下)。スタートすると、いきなり、小ぶりですがメタセコイヤの並木が現れます(右下)。この近辺は他にも左右に様々な木が植えられているため、道が木陰になっていて夏場は気持ちいいです。ツバキにヤマボウシ、シャラ、ムクゲなど庭木としておなじみの木がずらりと勢ぞろいしております。

しばらく行くと左右に背の高い木が現れ、他の木はなくなります(左下)。これはユリノキですね。冬場に剪定されたようで枝葉が少ないですが、さっそく新しい葉が茂っております。ユリノキが終わると、一旦駐車場が入って遊歩道が途切れ、その後ケヤキとトウカエデを中心にした、この公園の基本スタイルが始まります(右下)。紅葉の時期には一面葉が黄色~オレンジに染まります。

文化センター脇まで行くと、一風かわった樹皮が黒い木の並木が登場します。これは最初何の木かわからなかったのですが、どうやら、イヌエンジュのようです(左下)。ハリエンジュ(ニセアカシア)はあちこちで見られますが、イヌエンジュはこの辺ではあまり見ないです。それにしても木陰から一歩出ると暑いです。ハトもちょっと夏バテ気味。。。(右下)

通りを渡りさらに進むと、左右に今度はキンモクセイ、ハナミズキ、ツツジなどその季節を代表する花をつける樹木が植栽されています(左下)。ケヤキの木が相変わらず中央にあるのですが、結構根が張り出していて、道がでこぼこになっておりますので、足元には注意です(右下)。

さて、ここまでで大体半分ぐらい来たでしょうか。駅前通りを渡ると後半戦スタートです。いきなり背の高い柳の木が登場し(左下)、道幅も狭くなり、少しうっそうとした雰囲気に変わります(右下)。

このあたりで個人的におすすめなのは、入り口にあるエゴノキです。この木の花は6月の初めごろ、わずか一週間ほどしか見られませんが、満開の様子は息を飲むほどの美しさです。エゴノキ自体は珍しい木ではなく、この緑地公園の中にも何本もありますし、最近、庭木として使われていることも多いようですね。

こちら側も、ケヤキ、トウカエデがやはり中心ではありますが、イヌシデやコナラなども多く植えられていて、ちょっと雑木林風な雰囲気があります(左下)。入り口からしばらくの間は桜の木が結構植栽されていますので、春には見事な景色が見られると思います。可愛らしいシダレザクラもありました。(右下)

さらに通りを越え、クスノキの大木(左下)を越えどんどん進みます。この辺からは左手はイチョウ並木に変わります。ウォーキングの案内板もありました(右下)。この公園と新川の堤防をあわせて1周すると5kmほどになるようです。1時間弱くらいになるでしょうか。

東大通りを渡ってさらに進むと、もう残りわずかの距離です。モッコクの木が急に増えたり、ネムノキやキョウチクトウなど、ここまではなかった木が植栽されております。スダジイ、クヌギなどの個性的なドングリのなる木も登場しました(左下)。そういえば、ここに来るまでにもマテバシイやシラカシなどがたくさんありましたから、秋には盛大などんぐりひろいができるかもしれませんね。木陰が多いのでランニングをしている人もいました。最後にまたクスノキがあり、ここで終点となります(右下)。

以上、急ぎ足でしたが、新川緑地公園を紹介させていただきました。春夏秋冬、様々な風景が楽しめそうな公園ですが、特にこの季節は木陰が本当にオアシスのように感じられます。あちこちに東屋やベンチがありますから、途中で疲れても大丈夫です。元気な方はぜひウォーキングしてみてください!(熱中症にはくれぐれもお気をつけください)

ところで、この新川緑地公園、「新川」の名前がついているのは新川がそばに流れているからではありません。この場所こそが昔「新川」だったからです。昔は、今の新川以外にここにもう1つ川が流れていて、こちらの方が新川と呼ばれていました。東側の入り口には、ここが川だった名残なのか、こんな表示があります。かつてここは中央橋だったのでしょうか。

じゃあ、今の新川は昔どういう名前だったのでしょう。答えは「古川」です。昔は新川と古川、両方あったわけですね。年配の方にすればきっと当たり前の話なのでしょうが、今聞くとなんとなく冗談みたいな話ですよね(^^)。