晩秋の石森山(気ままにブログ)

熊谷質店

遊歩道は今も健在です!

晩秋の石森山 (2013/12/3)

石森山に行ってきました。といっても近所だし別に珍しくもないのですが、今回のお目当ては紅葉。山々を彩る紅葉。そんなに遠出しなくても近場でも十分楽しめますよ、というのが趣旨だったのですが。。。

石森山はいわき駅から車で10分くらいでしょうか。平の人には馴染みの深い山だと思います。一般的にはフラワーセンターが有名ですが、それを越えて奥に行くと、起伏に富んだ面白い遊歩道がいくつもあります。私の通っていた小学校では、毎年秋の遠足といえばここに決まっていました。ほとんどが自由時間で、みんなで山の中を縦横無尽に走り回っていた記憶があります。生徒の引率そっちのけでサワガニやあけび取りに没頭していた先生もいましたね。懐かしい思い出です(もっと、教わっておけば良かった~^^;;)。

さて、この日は朝から晴れていて、寒くも無く絶好の気候でした。8時すぎくらいに到着しましたが、まだ人の気配がありません。時折車が通るのみです。石森山の遊歩道にはそれぞれ名前が付いていて、趣もそれぞれ異なります(マップ・左下)。今回は紅葉が目的なので、「紅葉の道」を選びます(右下)。

マップ 紅葉

入り口付近に大きなモミジがあったので、期待しつつ道を進みます。朝の山は木漏れ日がきらきらと輝いて気持ちがいいです。が、一面コナラの林で、行けども行けども紅葉がない(^^;;)(左下)そもそも落葉樹の葉っぱの多くは落ちてしまっていて、紅葉どころではないのです。その分常緑樹の存在が目につきます。先が尖っていて触れると痛い常緑樹、カヤがちらほら見られます(右下)。最初、触れても痛くなかったのでイヌガヤの方かと思ったのですが、単に自分の手の皮が分厚くなっただけのようですね(ww)

コナラ カヤ

カヤは最高級の碁盤の材料として重宝されているのですが、この細いカヤから碁盤が取れるようになるまでには一体どれだけの歳月がかかるのだろうか、などと関係ないことを考えながら進んでいると、いつのまにか「紅葉の道」が終わってしまいました(^^;;)。

これは、今年は紅葉はだめだと思い、「滝岩への道」から元の車道に戻ることにしました。もはや山は冬の装いですね(もうすぐ12月だから当たり前か)。日の当たるところにはアセビ(左下)、日陰にはアオキ(右下)など冬を象徴するようなお馴染みの常緑樹ばかりが目に付き、後は落ち葉のプールです。去年の12月に湯の岳を歩いた時とまったく同じような光景です。

アセビ アオキ

紅葉とは全然関係がないですが、山椒の木(左下)や、朴葉(ホオバ)焼きに使われる朴葉(右下)などが落ちていました。食欲の秋ももう終わりですけど(^^;;)

サンショウ ホオバ

以前新緑の頃に来たときには、結構ヤマウルシの木があって、これが紅葉したらきっと綺麗だろうなあなどと考えていたのですが、どうやらもうすべて落葉しているようで、姿形すら分からない状況でした。。。この辺の山は低山ですからナナカマドも見かけないし、そもそも真っ赤に紅葉する木は少ないのかもしれません。

さて、もうそろそろ車道に戻る出口の近くまで来たときに、ありました!モミジさん(下)。でもここは「滝岩への道」なんですが。。。あっ「滝岩」見逃した~(^^;)

モミジ モミジ

車まで戻る途中、車道の方を歩きながら見てみると、「せせらぎの道」入り口付近の紅葉が綺麗でしたね(下)。遊歩道の中を歩きまわる必要はあまりなかったようです(^^;)。

モミジ モミジ

帰り道、駐車場の側で、見事なカラマツの紅葉に出会いました(左下)。カラマツは日本産の針葉樹の中では唯一の落葉樹で、秋の紅葉(黄葉)がとっても綺麗です。ここには数本しかありませんが、これが並木になって道路を囲む姿は圧巻です。イチョウ並木やメタセコイアの並木、ひょっとしたらそれ以上かもしれませんね。

傍らには、世界三大紅葉木の一つとも言われるニシキギ(右下)。すでに葉はすべて落ち、実だけになっています。やっぱり、もう冬なんですね。。。

カラマツ ニシキギ