消費増税から早2か月

熊谷質店

現在の中古市場はどうなっているのでしょうか

消費増税と相場動向 (2014/5/27)

消費増税からもうすぐ2か月がたとうとしております。今回は、消費増税後の気になる相場動向について書いてみたいと思います。

品物を売買する際には必ず消費税が掛かります。我々が商品を売るときも、買い取りするときも税込みで値段を付けるわけですから、消費税が上がるということは、その税金の分だけ売買の相場も上がるということです。なので、これから品物を買おうとする人には、不利に働きますし、品物を売ろうとする人には有利に働きます。

ところが、我々の中古市場を見てみると、今のところ、相場が上がっているかというと、案外そうでもないんですよね(^^;)。消費増税前に高級品がだいぶ売れたので、その反動で品物の売り上げが落ちているというのもその理由の一つかもしれません。

当店のお取り扱い品、主要3品目につきまして、それぞれ書いてみたいと思います。

宝石類

金・プラチナなどの地金類に関しては、売買金額にそのまま税金分が反映されますから、4月1日に突然値段が上がりました(^^;;)(1gあたり、金が75円、プラチナが136円)。といっても地金類につきましては、世界情勢を受けて日々相場が変動しておりますから、この変動も長期的にみればそれほど大きな影響ではないのかもしれません。

5月27日現在、増税前の3月31日の値段と比較すると、金が54円、プラチナが292円ほど上昇しておりますから、プラチナについては増税の影響よりも純粋な相場変動によるものの方が大きいわけです。いずれにしても高値で推移しております。

宝石類につきましては、テレビなどでも伝えられておりますが、ダイヤの相場が上昇しておりますね。立爪ダイヤなどをお持ちでしたら、以前よりも査定アップが見込めます。ただし、これも消費税の増税とは関係ありません(^^;)。

時計類

時計につきましては、昨年来すでに相場が急騰していた感がありますから、特に増税の分のプラスアルファはないのではないかと思います。中古時計の相場というのは、中国をはじめとする世界的な相場に影響を受けますから、国内の消費増税の影響は少ないのではないかと考えられます。

品物にもよるので一概には言えませんが、感覚的に見ると、去年の秋から今年の初めにかけてがもっとも相場が高かったような感じがします。現在は少し落ち着いている感じですね。

バッグ類

バッグ類は、代表格であるヴィトンの定価が昨年から今年にかけて大幅に上昇したことで、状態の良い品物の相場は上がっていると思います。未使用品につきましては、増税分の効果も期待できるか思います。

反面、状態の悪い商品につきましては、増税に関係なく、ますます相場が下落傾向にあると思います。現在は、品物の種類と状態によって極端に大きな差がついてくるような二極化の状況になっていると思います。これはヴィトン以外のブランドでも同じです。

今後の相場動向

というわけで、現在のところ、消費増税の影響は限定的ですが、これから夏に向けて、増税後初となる本格的な商戦を迎えます。ここで品物がどれだけ売れていくかで今後の相場動向が決まってくることになると思います。

6月にはサッカーのワールドカップもありますから、日本代表の活躍次第では大きな経済効果をもたらすかもしれませんね(^^)