いわきの花の名所の1つです
この季節、秋の花粉症持ちの私は、なかなか外歩きが億劫になってしまっているわけですが(^^;)、知り合いから、内郷の高野花見山でヒガンバナが今満開だという情報を聞いてしまったので、日曜日、むりやり時間を作って、急遽行ってみることにしました。
内郷高野にある花見山は、元々は炭鉱を掘る時に出た残土などが集められた場所だったそうです。その広大な敷地を地元の土建会社がきれいに整地し、今では四季折々の花が見られるいわきでもちょっとした名所になっている場所です。私は初めて行ったのですが、道は簡単で特に迷うところはなかったです。駐車場も十分にあり問題ないです。
駐車場に車を止めて周りを見てみると、いいところですね。背景に湯の岳があり、のんびりと開けた空間に気持ちのよい風が吹きぬけていきます。
入り口でもらったパンフレットをスキャンしてみました(下)。ちなみに入場料は大人が300円、子供が100円となっております。年間フリーパスなどもあるようですね。
入り口から入ると、すぐ左手にまず大きなキンモクセイの木がありました。つぼみが膨らみ、もうすぐ開花といったところです。この時期、町中を歩っていても、このキンモクセイのいい香りが辺りから漂ってきて中々幸せな気分になれます(^^)。今日は花粉症の状態も久々に悪くないので、香りがよく分かりました。
やはりこの季節、主役はコスモスでしょうか。園内のあちこちでコスモスの花が満開に咲き誇っていました。それとシュウメイギク。かわいらしい花がポツポツと咲いております。シュウメイギクは名前に菊が付いておりますが、菊の仲間ではなくアネモネの仲間なんですよね。確かによく見ると菊の花とはだいぶ違います(^^;)。本家の菊の花が咲いてくるのはこれからでしょうか。
園内にはベンチや東屋がたくさんありますから、のんびり休憩しながら花を見るのに良さそうです。この時期は花の種類がどうしても少ないですが、代わりに秋ですから実の付いている樹が結構ありました。
ヒメリンゴは小さくてもちゃんとリンゴの形をしていて可愛いらしいです(^^)。ナツハゼは日本に自生するブルーベリーの仲間の樹で、実はちょっとすっぱいけれど食べられます。紅葉もきれいなんですよね。
その他、あまり見かけない白いハギや、黄色い実を付けたガマズミなどもありました。普段見慣れている植物でも、ちょっと色が変わると全然違う印象に見えて新鮮です(^^)。
さて、ここまで入り口で教えてもらったとおり、ヒガンバナの群生にもっとも近いルートを直進してきたわけですが、途中ちらほら見かけたヒガンバナはそろそろ終わりの感じで数も少なく、ちょっと物足りない感じがしました。お目あてのヒガンバナは大丈夫なのだろうかとちょっと心配しながら歩いていると、ありました。なんと、丘一面がヒガンバナで覆い尽くされておりました(^^;)。
別名である「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」という呼び方の方がしっくりとくるような、ある種異様な光景かもしれません。曼珠沙華という言葉はサンスクリット語の「天界に咲く花」という言葉から来ているようです。これは仏教の経典にある、おめでたいことが起こる兆しに天から降るとされる赤い花のことのようです。
夏にはほとんど姿形も見えないのに、秋の彼岸の時期にはきちんと満開になるヒガンバナ。なんだか不思議な花ですよね。。。
しばしこの風景に見入った後、園内外周部を回ると、なぜかブラシノキ(金宝樹の札が付いています)がたくさん植えられていて、文字通りブラシのような花をたくさん付けていました(^^)。そろそろ季節も終わりかと思いますが、ラベンダーなども植えられておりまして、有料ですが摘み取りなどもできるようです。
その他、園内には桜や梅、コブシやヤマボウシ、ロウバイなどの樹が数多く植えられているので、春先はかなり賑やかだと思います。芝桜も見ごたえがありそうですね。パンフレットを見ると、カタクリやクマガイソウ、ニッコウキスゲなどもあるようで、野草好きの方にもお勧めできそうです。
ゆっくり見て回っても1時間はかからないでしょうか。広すぎず、狭すぎずの敷地の中、休日のんびりと花を見ながら歩くのは気持ちのいいものですね。高野花見山はちょうど高速道路のジャンクションの下あたりにありますから、国道6号の内郷方面から行くか、49号の好間方面から行くか場所によって2通り行き方があります。平からだと内郷周りの方が若干早いでしょうか。30分弱ほどで着きました。
そうそう忘れちゃいけないのが、出口付近で売っているソフトクリーム。しばし歩いた後のベリー味のソフトクリームは格別ですよ(^^)。