2016年・今年の金相場は・・・（気ままにブログ）

2016年－今年の金相場は？ (2016/1/14)

2016年がスタートしました！本年もどうぞよろしくお願いいたします！

３年連続、今年もこのタイトルでブログをスタートしたいと思います。

昨年一年を振り返ると、金相場は10月までは何とか高値圏で推移しており、まずまず優秀な相場だったと思います。11月以降はというと、12月にアメリカの利上げが決定的になり、とうとう力尽きたのか(^^;;)じりじりと下がり傾向が続いております。プラチナは、夏前から早くも急落が始まり、９月にフォルクスワーゲンの排ガス不正問題が表面化したことでさらに加速し(^^;;)、その後は原油安の影響などを受けて、現在、リーマンショック以来の安値となっております。プラチナは工業分野やヨーロッパ経済の影響をまともに受けるので下がるときは一気に下がりますね。結局、年初と年末の値段を比較すると、金が約450円、プラチナが約1,300円もの値下がりとなり、なかなか厳しい一年だったと思います。

2015年原油・プラチナ価格の推移（ドル建て）
（※原油は2016年1月14日現在、さらに30ドルにまで落ち込んでいます）

さて、2016年、今年はどうなるのかというと、経済と同じで我慢の一年になりそうな気配です。12月に始まったアメリカの利上げは、今年中にも何度か行われる予定で、世界経済にとっては大きな転換期を迎えております。ここをどう乗り越えて行くのか、ちょっとした試練のような一年間になりそうで、しばらくは試行錯誤が繰り返されるような値動きになりそうな感じです。現状では、中国経済の先行き不安、止まらない原油安などを背景に年明けから株価の下落が続いております。

株式投資から引き上げられた資本が安全資産とされる金に向かえば、金価格は上昇するのですが、割安な状態が続いている円の方に資金が向かっていて、現在円高傾向となっております。金の最大消費国である中国やアジア新興国の景気見通しがあまりよくないですから、投資家もなかなか金を買えない状況にあるわけです。円高になれば為替の分、国内の金相場は下落します。

ドル建ての金相場も12月以降は低値で推移しており、海外ファンドの予想でもあまり芳しい数字は耳にしません。このような状況下ですから、原油安がある程度おさまるまでは金価格も下がり傾向が続きそうな感じがします。ただし、ドル建てで１オンスあたり1,000ドルを割り込むような値段になれば（現在1,080ドルくらい）、割安感から買い戻しが入ると思いますし、逆に上昇してくることもあるような気もします。

ということで、年の前半は下がり基調が続くものの次第に下げ止まり、その後はやや上昇するような展開になるのではないかなというのが今年の予想というか、私の願望です(^^;;)。プラチナもそれに準じるような値動きかと思いますが、プラチナの方が株価など世界経済の動向に左右されやすいので、値段の回復にはしばらく時間がかかるかもしれませんね。

（2016/3/3　追記）
２月以降、金価格は早くも上昇局面に入ってきましたね(^^;;)。世界経済が混迷する中、金の底力はさすがです。