金相場は安定していますね
9月8日。またまた台風(温帯低気圧に変わりました)が接近中です。今年は本当に台風の当たり年になってしまいましたね。特に、東北・北海道など普段台風の被害が少ないところでも大きな打撃を受けていて、毎日台風関連のニュースばかり見ているような気がします。
さて、今年もいつのまにか秋に差し掛かってまいりましたね。早いものです。ここでひとつ現在の地金相場、中古品の相場状況を見てみたいと思います。
突然やってくる台風のせいでころころと変わるお天気とはうらはらに、今年の国内の金相場は予想外に安定しておりますね。年初のブログで予想した動きとは全く違っていて、ちょっと恐縮です(^^;;)。金相場がある程度の高値で安定しているのは、米国のFRBが昨年以来追加の利上げを行えないためです。利上げが行われれば、ドルを買う人が増えますからドル高(円安)が進行し、その分資金の逃避先となっている地金類は売られ、金相場は下がってしまいます。
では、なぜ利上げが行えないのかといえば、一言でいうと世界経済の先行き不透明感のせいですよね。イギリスのEU離脱に伴いヨーロッパ経済が不安定であること、アメリカ国内の経済指標がもう一つ伸び悩んでいること、北朝鮮の動向や度重なるテロの問題、中国経済の失速などなど。不安要素がかなり大きくてなかなか利上げに踏み切れないというのが実情なのではないでしょうか。
その分、海外では金相場が上昇しているわけですが、利上げが行われないため逆に為替はドル安(円高)になっております。その関係で国内の地金相場は海外ほど上昇してはおりませんが、バランスが取れて安定した値段を付けております。現在、金の国内相場は年初の値段に比べると、300円ほど高い値段を付けておりますから、なかなかの水準だと思います。
為替の影響が色濃く出ているのは、時計やバッグなど中古商品の相場です。年初には1ドル120円ほどだった為替が、今は102円ほどにまで下落しておりますから、率にすると15%ほど円高になっていることになります。ユーロに対しても円高となっておりますから、新たに定価を見直すヨーロッパ・ブランドも出ております。カルティエは8月初めからほとんどの商品の定価を10%ほど値下げしましたが、今後も円高が続けば、さらに多くのブランドで定価改定の動きが出てくるかもしれません。新品の値段が下がれば当然中古商品の値段も下がることになります。
時計の世界でも同様で、新品の並行輸入の相場が下落しておりますから、その分中古相場にも影響が出ております。現行品の相場は、為替の分だけきっちりと下がっている感じがありますね(^^;;)。旧モデルに関しては、ロレックスなど世界的に需要があるものに関しては堅調ですが、もともとそれほど需要が多くない割に値段が高かったブランド、モデルのものなどは下落が大きくなっています。
高級腕時計に関しては、今年4月から中国が関税を一気に倍に引き上げたので、中国向けの売り上げが減っていることも相場の下落に影響しているようです。
バッグに関しては時計ほど影響が出ていないように思いますが、なかなか商品が売れなくなっているようですね。人気の商品や状態の良いものに関しては悪くないのですが、型の古いものや状態の悪いものは目立って安くなっている感じがありますね。
と、ここまで円高のマイナス部分ばかり書いてしまいましたが、当然プラスの部分もあるわけで、とりわけこれから品物を買おうとしている人にとっては追い風になりますよね。去年の秋と今の店頭販売価格を比べてみれば、明らかに今の方が安くなっているはずです。この秋は、欲しかった商品をゲットするチャンスかもしれませんね。
じきにロレックスの新作など、話題の商品も次々と市場に出てくると思いますから、この秋もなかなか賑やかな秋になりそうな感じもします。
最後に、まだまだ天気予報とのにらめっこが続きそうなので(^^;;)、天気予報風に現在の相場状況を表してみました。はやくすっきりとした秋晴れが見たいものです(^^;;)
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