高騰中の金相場

熊谷質店

X線で正確に分析します

金の高騰とX線分析器(2024/7/4)

2024年も7月ということで早くも下半期に入りました。梅雨時とは思えない暑い日が毎日続きますね。皆さま熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

金相場の高騰

さて、今年の上半期、金相場は一気に高騰しました。ここのところは落ち着いていたのですが、今日、純金の国内基準相場が13,379円を付けまして、再び史上最高値を更新してきました。驚くべき高値ですね。今年の1月に私が書いた記事が何とも大外れとなってしまいましたこと、深くお詫び申し上げます(^^;;)。まさかの円安進行と、世界的なインフレが止まらないこと、アメリカの金利引き下げの影響など、その要因は色々とあるのでしょうが、今の世界的な状況を考えると、当面この相場高は続きそうな感じですね。金をお持ちの方は財産的価値が上がることで逆に売りずらい部分もありますよね。いざというときのために、財産として残しておこうという考えも十分あり得ます。

もちろん相場の高いこのタイミングでご売却を検討されるのも正しい考え方ですね。ご売却の際には、お店選びが大事になりますから、是非当店のお値段を参考にしてください。広告・宣伝の大きいお店だから安心だと思っていると、思わぬ安値を付けられることがありますので、ご注意ください。査定は無料ですので、ぜひお気軽にお越しください。

プラチナ相場の上昇

金相場の高騰に目を奪われがちですが、実は今プラチナも高いです。今日の国内基準相場が純プラチナで5,643円となっておりますから、ここ数年のレンジで行きますとかなりの水準です。これは金相場の高騰に引っ張られている部分が大きいと思います。これでもまだ金相場の半分も行っていないわけですから、まだ伸びしろもあるかもしれません。ただ反面同じプラチナ族のパラジウムは数年前と比べると大きく下落しており、今やプラチナとほぼ同じ価格を付けておりますね。そういう意味合いで行くと、この辺がプラチナ相場の落ち着きどころなのかなという感じもします。売るも良し、一発逆転を狙って待つというのもありかもしれませんね。

X線分析装置

ほとんどの金、プラチナ製品は、長年の経験上すぐに判別できるのですが、中には刻印もなく、その他の検査をしてもはっきりと純度の判定ができない製品も存在します。そういう時に役に立つのがこのX線分析装置です。

X線分析器
X線分析装置

これはX線を貴金属の表面にあて、そこから跳ね返ってきたX線(蛍光X線)のスペクトルから貴金属の成分を分析する機械です。X線というとレントゲン検査のようにX線を透過させて検査するイメージがありますが、金属はX線を通しませんから、跳ね返りのX線を利用するわけですね。非常に精度が高く分析することができますが、弱点は表面の成分しか分からないということです。したがって表面にぶ厚いメッキが施された製品や、金張りといった金を表面に圧着させてあるような製品には使用できないということです。この部分の見極めにはまだまだ人間の経験が重要になっておりますね。

この機械により、18金なのか14金なのか、あるいはもっと純度が高い22金や24金なのか正確に判定することができます。純度が分かれば、我々としましても少しでも高い金額を付けることが可能となりますから、これからの時代にはこの機械の重要度が大きくなると思います。

ただ、難点がありまして、この機械ちょっと高いんですよね(^^;;)。なのでどこのお店にもあるものではないと思います。当店も去年導入したばかりで、それまでは経験ですべて判断しておりました。特に間違いはなかったと思いますが、どうしてもぎりぎりの値段まで付けきれなかった製品もありました。それができるようになったと思います。刻印などが不鮮明で他店で値段が付かなかった製品、安値査定されてしまった製品もぜひ当店にお持ちいただければと思います。せっかく金が高騰していても純度が低く判定されてしまっては元も子もないですから。

18金の場合
分析結果(18金の例)