色石は鑑別書とダイヤは鑑定書

熊谷質店

鑑別書と鑑定書の違いってなんだろう?

第2回 鑑別書と鑑定書

宝石を買うと付いてくる鑑別書と鑑定書。ご存知の方も多いと思いますが、今回はこの話題についてふれたいと思います。

鑑別書

鑑別書には、宝石の種類の他、天然石であるかどうか、処理がされているかいないかなどが記述されています。色石についてくるのは、この鑑別書の方です。

現在の技術では、ほとんどすべての宝石を人工的に作ることが可能です。よって、天然石であるかどうかというのは非常に重要です。天然石でなければ、価値は限りなく0に近いものとなります。また、天然石であっても、特殊な処理を施すことにより、実際よりも見た目を良くしているものもあるので、処理石かどうかも重要です。処理石の場合も価値が大きくさがることになります。

ただ、処理については、その内容によっては、認められている処理もあります。例えばほとんどのルビーやサファイアには加熱処理が施されていますが、これは自然の中で行われるプロセスの手助けをしているのに過ぎないという見方から、認められている処理です。この場合の加熱処理では、時間が経つにつれて色が変化したりもしません。

なので、鑑別書に処理がどうのこうのと書いてある場合には、販売店によく確認する方がよいでしょう。

鑑定書

鑑定書では、石の品質について記述しています。基本的に、ダイヤモンドに対してのみ発行されます。鑑定書は、枠にセットされる前のルースの状態で行われた鑑定結果を記載してあるため、枠に入っていると判断できないような部分も分かるので、大事に保管しておきましょう。特にグレードの高い石については、1ランクの差で価値が大きく変わってきますので、とても重要です。

鑑別機関

宝石の鑑別書、鑑定書を発行している専門の会社(鑑別機関)が日本には数多くあります。販売店が自分で石の判定を行うと、どうしても公平な判定がしづらいため、第三者である鑑別機関に鑑別(鑑定)を依頼するわけです。

鑑別機関では、鑑定書に鑑定結果を記入していますが、この書き方が機関によってバラバラであると、消費者を混乱させる結果となってしまいます。そのため、大手の鑑別機関が集まって宝石鑑別団体協議会(AGT)というものが作られており、ここで意識のすりあわせなどが行われています。数ある鑑別機関の中でも、AGTに加盟している鑑別機関の鑑別書の方がより安心度が高いということはいえます。

ちなみに、ダイヤの鑑定書については、中央宝石研究所という鑑別機関が発行しているものが、我々や宝石卸の間でもっとも利用されています。ダイヤのグレードは非常に微妙なものなので、鑑別機関によってわずかに結果が変わる可能性がありますから、信用のある鑑別機関の鑑定書であることが大切です。

まとめ

というわけで、鑑別書、鑑定書はとても重要ですから、大切に保管しましょう。特にダイヤの鑑定書を改めて作る場合には、一旦、枠から石を外さなければならなくなってしまい、デザインによっては元に戻すことが難しくなったりします。

当店では、鑑別書や鑑定書がない場合でもきちんと査定させていただきますが、特にダイヤの場合、鑑定書があった方がより厳密な値段がつけられますので、お手元にあれば一緒にお持ちください。