並行輸入品とは、どういうものをいうのでしょう

熊谷質店

今回は並行輸入についてのお話です

第4回 並行輸入品とは

海外ブランドの品物を国内で買う場合に、直営店や正規代理店から品物を買う方法とそれ以外のインポートショップなどから品物を買う方法と2種類の方法があります。

インポートショップなどのように、国内の直営店・正規代理店を通さないで、海外から直接業者(ショップ)が輸入し販売する商品を並行輸入品といいます。また、それを販売する業者(ショップ)を並行輸入業者といいます。2種類のそれぞれの場合の品物の流れを図にすると以下のようになります。

商品の流れ

よくデパートの中などに、1つのブランドが単独で店を構えているような場合がそのブランドの直営店です。そうではなく、複数のブランドや、バッグ・時計など複数のジャンルの商品をひとまとめに扱っているような店が並行輸入のお店です。並行輸入の方が普通安く品物を買うことができます。

直営店・正規代理店購入のメリット

では、直営店・正規代理店(以下、まとめて正規店といいます)購入のメリットというのはどういったところでしょうか。

並行輸入品のメリット

では、並行輸入品を買うメリットは何でしょうか。

どちらがよいか

さて、ではどちらが良いかというのが本題ですが、これは一概には言えないかもしれません。人によって、また状況によって何を優先するかが違いますから。ただ、大事なのは並行輸入のお店で品物を買う場合には、お店選びが重要だということです。そのお店が本当に安心な店なのか、値段設定はどうなのかなど少し考える必要があるでしょう。実店舗がきちんとしていて、名前がある程度通っているようなお店の場合、安心度は高いと思いますが、ネットでのお買い物の場合には特に注意が必要であると思います。ただ、そういったことに気をつければ、この価格面での魅力は絶大なものであると思います。品物自体は同じものであるわけですから。

品物に関して、割と神経質な方は、正規店での購入が良いかなと思います。この絶対的な安心感は何物にも代えられません。並行輸入品を買って、何となく気になってしまうと、品物自体への愛着を失うことにもなってしまい、何のために買ったのか分からなくなってしまいます。

個人的に言うと、ヴィトンの新品は直営店で買ったほうがよいかなと思います。というのもヴィトンは商品管理、価格管理が世界中でしっかりとされているようで、並行輸入業者も安く輸入することができないのです。ですから、価格もほとんど定価通りということになってしまいます。それならば直営店で買ったほうがいいのかなと思います。もっとも一度販売されたものが、一度も使われることがなく未使用のまま中古市場に出るようなものに関して言えば、定価よりも安く手に入れることはできるでしょう。こういったものは、中古品を取り扱っている業者(小売販売している質屋なども)から買うことができます。

時計に関しては価格差を考えると、どうしても並行輸入のお店を選ぶようになってしまうかもしれませんね。ただ、長く使えるものですから、直営店の場合アフターの良し悪し、代理店の場合、そのお店自体が修理、オーバーホールに対応できるかどうかなども考慮に入れて比較する必要はあるかもしれません。

最後に日本流通自主管理協会(AACD)について紹介します。AACDは、多くの並行輸入業者が参加している団体で、偽造品や不正品の流通を排除することを目的としています。こちらの団体に参加している業者(お店)には、下のような天秤のマークとAACDに加盟している旨が掲示されていますから、より安心度の高いお店選びの参考になるかと思います。(いわきにあるお店では、ドン・キホーテやイオンいわき店内にあるニミウスなどが加盟しているようですね。)

AACD
安心度の高い天秤のマーク